子宮がん検診

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子宮がんとは

 

子宮がんとは

子宮がんは子宮に発生する悪性腫瘍です。子宮は、膣の一番奥に子宮口があり、2~3cmの細長い部分である子宮頚部と、5~6cmの丸い部分である子宮体部に分けられます。

子宮がんは、子宮の入り口の部分である子宮頚部にできる子宮頚がんと、子宮の奥の部分である子宮体部にできる子宮体がんの2種類に分けられます。その他、子宮体部の筋肉の層や、結合組織から発生する子宮肉腫という悪性腫瘍もありますが、これは非常に稀なケースです。

従来は子宮頚がんが子宮がんの90%以上を占めていました。近年は子宮体がんが増えてきて、子宮がん全体の30~40%となっています。

子宮がんの原因

 

子宮頚がんの原因と考えられているヒトパピローマウイルス(HPV)は、30歳未満の女性の15~20%程度に感染しているとされ、女性の50~80%は生涯に一度は感染するとされています。主な原因は、性交、妊娠・分娩によるものとされています。
子宮体がんは、卵巣ホルモンのバランスが乱れることによって引き起こされると言われています。一昔前までは、閉経や更年期障害によるホルモンバランスの乱れが原因とされてきました。しかし日本人全体の生活様式が欧米化してきた現在では、食生活で動物性脂肪の摂取が増え、体内の脂肪組織に蓄積されたり、合成されるエストロゲン量が増加したりして子宮体がんの発生要因が増えているとされています。そのため、近年日本では子宮体がんが増加し、特に若年者の子宮体がんが増加傾向にあるとされています。

子宮がんの症状

 

子宮頸がんでは、がんが粘膜内に留まっているうちは、ほとんど症状はありません。ただし、白色や黄色、血の混じったおりものが出たり、性交渉時の出血や痛み、などの症状が出たりすることがあります。また、がんの範囲が広がることでピンクや暗赤色のおりものや出血が多くなります。
子宮体がんの症状として最初に現れやすいのは、不正出血や月経過多などです。閉経前後や50歳以上の女性で、これらの症状がある方はすぐに大阪市天王寺のおおつかレディースクリニックへご相談ください。

子宮がん検査方法

問診

問診

月経周期や直近の月経の様子、生理痛の有無や毎月の月経血の量、妊娠歴、閉経した年齢などを記載していただきます。また、診察室でもいくつかの質問をさせていただきます。

視診

膣内に膣鏡を挿入し、子宮頸部を観察していきます。おりものの状態や炎症の有無を目で確認し、異常がないか診ていきます。

細胞診

子宮頸部を優しく擦り、細胞を採取します。出血を伴うこともありますが、すぐに治まり、痛みもほとんどありません。

子宮頚部細胞診

子宮頚部の細胞を顕微鏡で観察し、病変や子宮頚部の異常を調べていきます。痛みはほとんどありませんのでご安心ください。なお、性交未経験の方、子宮全摘出を受けた方は事前にお申し出ください。

HPV検査

子宮頚部細胞診検査を受けた方が対象となる検査です。高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染の有無を確認します。

経腟超音波検査

腟内に超音波診断装置(エコー)を挿入し、体内からの反射波を画像化する検査です。子宮や卵巣の状態を細かくチェックできます。子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜肥厚の有無がわかります。