性感染症

  • HOME>
  • 性感染症

性感染症とは

 

性感染症とは

性感染症(STD)とは、性的接触によって感染する症状を指します。性器の接触による性交だけではなく、オーラルセックスも含まれます。性感染症は感染しても自覚症状がない場合も多く、無自覚のまま他人を感染させてしまうというケースも少なくありません。
感染した状態で妊娠すると、母子感染により赤ちゃんにも影響が及んでしまう場合もあるため、正しい知識を持った予防と、感染後は早期発見・早期治療が求められます。

性感染症の種類とその症状

クラミジア

クラミジアとは、クラミジア・トラコマチスという病原体が、性交などにより粘膜に感染する性感染症です。感染した場合、クラミジア性子宮頚管炎や咽頭クラミジアなどの病気を引き起こします。クラミジアによる初期症状は、排尿時の違和感・痛みなどが挙げられます。また、尿道の入り口から、透明または粘着性のある分泌物が出ることもあります。

淋菌性尿道炎(淋病)

淋菌感染症は淋菌の感染による性感染症です。感染すると、子宮頸管炎などを発症するほか、咽頭や結膜、直腸に感染が広がることもあります。淋菌性尿道炎の症状は、外尿道口からの濃厚な膿の排泄、初期尿道痛や、外尿道口の発赤・腫れなどの症状があります。また、淋菌性尿道炎は不妊の原因になる場合もあります。
近年では、テトラサイクリン耐性淋菌、ニューキノロン耐性淋菌など新しい淋病が増えたことで、薬が効きづらくなっているという問題も起きています。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス6、11型などが原因となる性感染症です。性交や性交に似た行為によって感染し、イボが出るなどの症状が出ます。
尖圭コンジローマに感染すると免疫力が低下し、HIV感染率も高まると言われています。また、不妊の原因にもなっています。そのため、感染が疑われる場合にはすぐに医療機関を受診してください。

梅毒

梅毒トレポネーマは、梅毒トレポネーマという細菌が粘膜から感染する性感染症です。主に性交によって、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。その他にも、オーラルセックスやアナルセックスなどでも感染し、一度治っても再発することがあります。
妊娠中に感染してしまうと、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくる子供の神経や骨などに障害が出たりすることがあります。また、生まれた時に症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。

肝炎ウイルス感染症

ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染することで炎症が起こる病気です。肝炎ウイルスは主に4種類(A、B、C、E型)存在し、それぞれ特徴が異なります。いずれもウイルス感染による自己免疫反応によって肝臓の細胞に障害が起こります。これら肝炎ウイルスのほかに、EBウイルスによる感染などでも肝炎になることがあります。

HIV感染症(エイズ)

HIV感染症

HIV感染症とは、ヒト免疫不全ウイルスのことを指し、ヒトの体を様々な細菌、カビやウイルスなどの病原体から守るのに重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージなどに感染するウイルスです。HIVは大きく分けると、HIV1型とHIV2型の2種類に分けられます。
HIVがTリンパ球やマクロファージなどに感染した結果、これらの細胞の中でHIVが増殖してしまい、免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減少します。そして、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、様々な病気を発症します。この病気の状態をエイズ(後天性免疫不全症候群)と言います。

性感染症の治療方法

クラミジア尿道炎

クラミジアの治療は、抗生物質の飲み薬を使用します。抗生物質はマクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系などがあります。

淋菌性尿道炎(淋病)

淋菌性尿道炎の治療は、抗菌薬のセフトリアキソンの点滴治療もしくはスペクチノマイシンの筋肉注射によって行います。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマの治療は、外科療法と薬物療法の2種類があります。外科療法では、電気メスやレーザーによって焼却したり、液体窒素によって尖圭コンジローマを凍結したりします。
薬物療法では、軟膏を用います。ただし、いずれの治療方法も完全に体内から排除することはできません。治療を行っても何度も再発を繰り返す恐れはあり、再発リスクは3ヶ月以内で25%程度とされています。

梅毒

梅毒にはペニシリン系などの抗菌薬を用いて治療を行います。内服治療の場合、内服期間は病期などを考慮して医師が判断します。医師の許可を得るまでは、症状が良くなっても、自己判断で内服を中断しないようにしましょう。

肝炎ウイルス感染症

1A型肝炎ウイルス(HAV)

食欲不振などの症状が見られる方にはお薬を投与する場合もありますが、慢性化することがないため、自然治癒で症状緩和を目指します。

B型肝炎ウイルス(HBV)

薬物療法によってウイルスの活動を抑えていきます。ウイルスを完全に排除することはできませんが、治療によって肝臓への障害を未然に防ぎ、肝硬変や肝がんなどの重い疾患へ進行させないことが大切です。

C型肝炎ウイルス(HCV)

C型肝炎ウイルスは、薬物療法によってウイルスを排除します。薬物治療によってウイルスの完全な排除が治療の目標とされます。

E型肝炎ウイルス

A型肝炎と同様に、ほとんどが自然治癒します。