おりものの匂い

  • HOME>
  • おりものの匂い

正常なおりものの匂い

 

正常なおりものの匂い

正常なおりものの匂いは、ヨーグルトのような酸っぱい匂いをしています。臭いと感じるかもしれませんが、異常ではありません。酸っぱい匂いの正体は乳酸です。
健康な膣の内では、デーデルライン桿菌とも呼ばれる乳酸桿菌が住みついており、日々乳酸を作り出しています。乳酸は膣内を酸性に保つための役割を果たしており、pH 3.8〜4.5の値に維持されています。膣内で作られた乳酸がおりものに含まれることで、おりものは少し酸っぱい匂いになるのです。

また、生理前のおりものは通常よりもさらに匂いがきつくなる場合がありますが、それは生理周期によるものと考えられます。そのため、大きな問題ではありません。
ただし、匂いがきつい場合や腐ったような匂いのする場合、何かしらの病気が原因となっている可能性があります。

おりものの異常に気づいた時は、お早めに天王寺駅から徒歩すぐのおおつかレディースクリニックへご連絡ください。

注意すべきサイン

以下に当てはまっているおりものが見られる場合は、何らかの疾患が疑われます。

おりものの色・状態

  • ピンク・赤・茶・黒など、おりものに血が混じっている
  • 白くてポロポロしている
  • 量が多い
  • 灰白色で魚臭い
  • 黄緑色をしている
  • 量が多い、水っぽい
  • 黄色で量が多い

など

体に起こる状態

  • 膣内部のかゆみ
  • 外陰部のかゆみ
  • 発熱
  • 下腹部痛

など

おりものが匂う病気

細菌性膣症

細菌性膣炎は、元々体内にある細菌が異常に増殖し、膣内で炎症を引き起こす症状のことを指します。おりものが増える、おりものの臭いがきつくなる、外陰部の痛みやかゆみ、熱感などが症状に挙げられます。
細菌性膣症が起こる理由や、細菌性腟症が性交によって感染するかどうかは明らかになっていません。ただし、現時点では細菌性腟症は以下に該当する人に多く見られています。
 

  • 性感染症がある
  • セックスパートナーが複数いる
  • 子宮内避妊器具を使用している

細菌性膣症はメトロニダゾール、クリンダマイシンなどの抗菌薬で治療します。妊娠していない女性では、メトロニダゾールの7日間を推奨しています。妊婦の場合は、メトロニダゾールを腟用のゲル剤またはクリームを投与します。
そのほか、抗菌薬のセクニダゾールの服用も可能です。セクニダゾールは1回の投与で済むため、患者様の負担軽減に役立ちます。
細菌性腟症は通常2~3日で治りますが、再発する可能性もあります。再発が続く場合は、抗菌薬を長期使用する必要があります。

膣トリコモナス症

培養検査

トリコモナス症は、腟トリコモナスという原虫によって腟や尿道に起こる性感染症です。おりものは、泡状で黄緑色の生臭い匂いになります。その後、陰部が過敏になって痛み、性交時に痛みが発生することもあります。
症状が深刻になると、陰部や周辺の皮膚が炎症を起こし、腟の入口周辺の組織が腫れていきます。また、膀胱感染症のように、排尿時に痛みが生じたり頻尿になったりすることもあります。

膣トリコモナス症の検査は、分泌物または尿のサンプルの検査、場合によっては培養検査なども行います。トリコモナス症がある場合、淋菌感染症や クラミジア感染症の疑いもあるため、性感染症の検査も行います。
膣トリコモナス症は抗菌薬のメトロニダゾールまたはチニダゾールを用いて治療を行います。また、患者様にセックスパートナーがいる場合には、パートナーにも同様の治療を実施します。

なお、膣トリコモナス症は下記の方法で予防もできます。
 

  • 成功時にコンドームを常に正しく使用する
  • 複数のセックスパートナーを持つ、ほかのセックスパートナーがいる相手と性交するなど、不特定多数の相手と性交を行わない
  • セックスパートナーの性的接触を把握する

など

萎縮性膣炎

閉経後に不正出血やおりもの、かゆみ、陰部の不快感などが起こる症状です。閉経後は、女性ホルモンが少なくなり、膣粘膜上皮の細胞が減少し萎縮していきます。また、膣壁からの分泌物、子宮頸管粘液の分泌が減少することで、乾燥感や違和感を引き起こします。萎縮した膣壁はわずかな刺激で容易に出血し、膣内の乳酸菌が減少することで雑菌が侵入しやすくなります。

萎縮性膣炎の治療は、女性ホルモンの投与を行うことが一般的です。膣坐薬か内服剤を1~3ヶ月投与します。また、性交障害を改善させるために、リューブゼリーやKYゼリーを潤滑剤として使用することも推奨されています。

おりものが匂う原因

ストレス

ストレスによる免疫力が低下することで、膣内細菌叢のバランスが崩れ、自浄作用が弱まります。その結果、雑菌が増殖しておりものが臭くなることがあります。

性交

性交で膣トリコモナスに感染したり、性交がきっかけで細菌性膣症になったりすることで匂いがきつくなることがあります。また、不衛生な性交や膣内射精によって膣内環境が乱れ、匂いが発生することもあります。

デリケートゾーンの蒸れ

デリケートゾーンは湿気や汗などで蒸れやすく、それが原因で膣内フローラを乱れて匂いがきつくなることがあります。また、おりものシートや通気性の悪い下着を着用していると、雑菌が増殖して匂いの原因になることもあります。

膣内の自己洗浄

膣内を過剰に洗浄すると、膣内環境が乱れ膣の自浄作用を弱めてしまい、おりものの匂いの原因に繋がります。デリケートゾーンをきれいにすることは大切ですが、膣の中まで洗う必要はありません。