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- 月経周期調整
月経の移動が可能です
旅行や試験などの大切なイベントがある際、ホルモン剤の服用によって月経を移動させられます。
天王寺駅から徒歩すぐのおおつかレディースクリニックでは、ピルを用いた月経周期調整に対応しています。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
月経周期について
月経周期とは、月経の始まった日から、次の月経の前日までのことを指します。卵胞期・排卵期・黄体期に分けられます。
卵胞期
約28日周期で脳下垂体からホルモンが一定のパターンで分泌されています。このホルモンは卵巣に信号を出し、卵胞が成熟できるようにします。
排卵期
成熟した卵胞からは卵胞ホルモン(エストロゲン)が多量に分泌され、子宮内膜を増殖させます。エストロゲンの分泌がピークに達し、子宮内膜が十分に厚くなると、脳下垂体から黄体化ホルモンが分泌され、成熟した卵胞を刺激することで卵胞の中から卵子が放出されます。これを排卵と言います。
黄体期
黄体期は、排卵後に月経が開始するまでの期間を指します。排卵が終わった後、卵胞が黄体に変化し、プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンが主に分泌されます。プロゲステロンは子宮内膜に広がり、受精卵を待ち受けています。
月経周期調整に使用する薬剤
月経をずらすためには、ホルモンをコントロールする必要があります。通常「中用量ピル(EP錠)」を使用します。
月経を早める方法
予定月経を早めたい場合、ずらしたい月経の1周期前の月経中からEP錠を服用していただきます。当院では、月経3~7日目からEP錠を10~14日間の服用を推奨しています。服用後は、数日以内に出血が始まりますが、月経ではありません。
月経を早める場合はイベント中にEP錠を服用しないため、副作用が発生しません。ただし、EP錠服薬終了後の出血がいつから始まり、何日間続くのかを完全に予測することが難しく、月経が希望通りにずれてくれない可能性があります。
月経を遅らせる方法
月経を遅らせる場合は、ずらしたい月経の開始予想日の5日程度前から、月経を遅らせたい当日または前日まで、EP錠を服用していただきます。正しく服用することで、ほぼ確実に月経を遅らせることができます。ただし、月経を止めたい期間中、決まった時間に服薬し続けないといけません。
月経移動による副作用
EP錠の副作用は、胃痛や倦怠感などがあります。大きな後遺症が残るものや、治療が必要になる症状等の副作用は現在のところ確認されていません。
月経を移動するためのポイント
生理を早めることも、遅らせることもできる低用量ピルや中用量ピルですが、失敗しないためにはいくつかのポイントがあります。
生理の周期を把握しておく
生理の周期を適切にずらすためには、生理の周期を把握しておく必要があります。なぜなら、移動したいと思っても、生理の周期を正しく把握していなければ、思っていた形での月経移動ができない可能性があるからです。生理の周期は、基礎体温を測ることである程度把握できます。
生活習慣を見直す
生理はストレスや睡眠不足、過度なダイエットなどで日程がずれる可能性があります。そのため、低用量ピルによる月経移動を考えている場合、それらによって生理がずれないような日常生活を送ることが重要です。生理が遅れてしまう中で月経移動をすると、想定通りに移動されない場合もあります。
月経移動を正しく理解する
月経移動は、生理の時期や移動したい時期を正しく把握しなければ想定日からずれてしまう可能性があります。特に早める場合には、前の生理の時期から考える必要があります。また、すでに始まっている生理を移動させることはできません。このように、月経移動の原理を理解しておくことが重要です。